山本美保さんの特定失踪者問題

2009 年 6 月 10 日 : 赤池まさあき · コメント(3) 

2009/06/10 11:21

 「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに駆け続ける赤池誠章です!

 いつもお世話になり、有難うございます!

 6月6日土曜日は、山梨県人会の創立60周年記念大会があり、1千人以上の在京山梨県出身者がグランドプリンスホテル新高輪に結集しました。これほどまでに盛んな県人会もないのではないかと思います。

 7日日曜日は、挨拶回りを行い、写真のように自民党県連主催の街頭演説会です。炎天下の中、甲府駅南口の武田信玄公銅像前で、民主党の拉致問題はじめ政策批判を展開し、「今山梨、日本に必要なのは、政権交代ではなく、政治の安定だ」と訴えました。

 8日月曜日は、早朝街頭演説を実施、午後中小企業団体の総会で挨拶し、午後は会合をこなしました。夜上京です。

 9日火曜日は、国土交通委員会でタクシー事業適正化法案の審議をし、午後は本会議で臓器移植法案の中間報告です。いよいよ来週火曜日には採決です。夕 方、地元へ戻り、会合を重ねて、再び上京です。甲府駅発新宿行きの終電が午後9時8分で、乗り遅れてしまい、スタッフに八王子駅まで送ってもらうこととな りました。

 10日水曜日は、午前午後と厚生労働委員会で育児休業法の改正審議を行い、その間国土交通委員会でタクシー事業適正化法を採決し、修正案が可決成立しました。

 

●特定失踪者問題とは

 先週6月4日は、甲府市在住だった山本美保さんが失踪して25年目に当たります。ご家族や支援する会等から山梨県警へ質問状が出されており、その 日県警から回答がありました。内容は、ご家族らが満足できるようなものではありませんでした。県警は「死に至った経緯は不明で、拉致の可能性も含めて捜査 を継続している」としていますが・・・・・。

 質問と回答の全文はこちらへhttp://www.akaikeoffice.net/report/2009/H210604_kenkei.pdf

 特定失踪者問題とは、拉致問題の中で、政府が北朝鮮に拉致されたと認定していませんが、その可能性がある方々のことです。現在政府が北朝鮮に拉致された と認定している方々が12名(その他既に平成14年に5名が帰国)、当然それ以外にも拉致された日本人がいることは、間違いありません。民間の特定失踪者 問題調査会(荒木和博会長)では、300人以上の方々を公開して、情報を求めています。それ以外にも、非公開の方々がいます。その内拉致された可能性が高 い方々76名を1000番リストとしており、山本美保さんもその中の一人です。

 特定失踪者問題調査会ホームページ http://www.chosa-kai.jp/

 

●25年前図書館に行くと言って・・・・

 山本美保さんは、昭和39(1964)年3月3日に甲府市に双子の姉妹の姉として生まれます。昭和59(1984)年6月4日、20歳だった山本美保さ んは、家族に図書館に行くと行って、家を出たまま、行方不明になってしまいました。4日後、新潟県柏崎の海岸に美保さんのセカンドバッグが発見されます。 そこは、6年前の昭和53(1978)年7月蓮池さんたちが拉致された海岸でもありました。失踪半年後の11月6日から自宅への無言電話が4年半ほど続い たといいます。当時国内には北朝鮮による「拉致」という考えはありませんした。
家族は心当たりがないまま「家出した」と思いつつも、何度も「誰かによって 連れ去られたのではないか」と思ったそうです。

 平成14(2002)年3月、有本恵子さんの北朝鮮拉致の報道がありました。その瞬間「美保も北朝鮮に拉致されたのではないか・・・北朝鮮による拉致が 明るみになった今、声をあげなければ美保に一生会うことはできない」と思い、家族は新聞社に連絡し、全国ニュースとなります。同年9月17日小泉首相の電 撃的訪朝があり、山梨県警から家族に事情を聞きたいと連絡が入りました。山本美保さんの家は、警察官の父のもと長男和男さん(私赤池と同年で、直接の面識はなかったが友人の友人でもありました)、そして双子の姉妹である美 保・美砂の5人家族で幸せに暮らしていたといいます。しかし、長男和男さんをバイク事故で亡くし、その最中双子の姉の美保さんが行方不明となりました。拉 致されたのではないかという問題が表面化し、美保さんを取りかえすための様々活動の中、平成15(2003)年5月脳腫瘍のため、父親が他界してしまいま した。

山本美保さんの家族を支援する会ホームページhttp://web.me.com/k.yasushi/YAMAMOTO_MIHO/Welcome.html

 

●急転直下

 蓮池さんや地村さん、曽我さんたちは、帰国することができました。いまだ北朝鮮には、12名の「拉致認定者」(日本政府発表)がいます。この方々以外に も、山本美保さん達のような「特定失踪者」がいます。拉致された疑いがあるというだけで、日本政府による「拉致認定」を受けておらず、政府の支援は受けら れません。拉致問題の解決とは、拉致認定された方々の救出と同時に、拉致された疑いのある「特定失踪者」方々の情報、そして救出がなされなければなりませ ん。

 美保さんを支援する運動は、同級生や近隣はもちろん、甲府市民の多くの賛同を受け、市内では救出のためのポスターが各所で貼られ、幟が立てられ、大きな 広がりを見せました。その矢先、平成16年3月5日、山梨県警は、失踪17日後の昭和59年6月21日に山形で発見された漂着遺体の骨髄をDNA鑑定した 結果、山本美保さんであると断定したと発表したのでした。しかし、DNA型鑑定をした試料は微量で再検査しようにも残りがなく、遺留品であるブラジャー・ ジーンズ等のサイズ違い、着衣の種類も家族も知らないようなものであり、身体的特徴などが異なり、大きな疑問が残されました。

 平成17(2005)年9月、私は初当選しました。拉致議連に入り、10月最初の国会での質問は、拉致問題、山本美保さんの特定失踪者問題を取り上げま した。しかし、その後拉致問題解決への進展と同様、山本美保さんはじめ特定失踪者問題解決への道筋は不透明なままです。引き続き、国政で、拉致・特定失踪 者問題解決に向けて、取組んでいかなければと決意を新たにしています。

 

●民主党は「拉致は核放棄の障害」!?

 しかし、問題なのは民主党の拉致問題への取組みです。4月末から5月3日「家族会」「救う会」「拉致議連」が合同で訪米しました。その総括の記者会見 で、日本の民主党の前原誠司、岡田克也両氏がともにワシントンを最近、個別に訪れた際、米側関係者に「いまの日本は拉致解決に固執しすぎて北朝鮮の核放棄 への障害となっている」という趣旨を述べたというのです。

 産経新聞ワシントン駐在編集特別委員・古森義久氏記事より
 http://sankei.jp.msn.com/world/america/090505/amr0905050254002-n1.htm

 野党とはいえ、参議院の多数を握り、二大政党の一翼を担う民主党のリーダーの発言は、日本の国論が二分されているような間違ったメッセージをアメリカに与えますし、実際与えたと思います。それでは、アメリカの北朝鮮のテロ国家の再指定は難しいと思います。鳩山由紀夫代表は、民主党の拉致問題対策本部長をつとめていますが、国会発言では政府を攻撃するばかりで、民主党としての取組みについて明確な政策はありません。それもそのはずで、民主党が拉致問題について取り組めるはずがないのです。

 民主党の幹部である小沢一郎代表代行や石井一副代表は、金丸訪朝団の一員であり、拉致についてまったく後ろ向きでした。菅直人代表代行、江田五月参議院 議長、千葉恵子総務委員長、山下八洲夫参議院副会長らは、原敕晁さん(行方不明時43歳)の拉致した実行犯である北朝鮮の元工作員、辛光洙(シンガンス) 元死刑囚をはじめとする政治犯の釈放を、韓国政府に要求したことがあります。民主党が政権を担ったら、ますます拉致問題の解決が遠のくことは間違いありません。

 

●拉致、特定失踪者問題の解決に向けて

 北朝鮮は、核実験を強行し、ミサイル発射を繰り返し、拉致や特定失踪者問題にはまったく答えず、今まさに「将軍様」の息子が三代目の後継者となろうとし ています。そのような国に、現在の対話と圧力路線では、展開を見えないのは、明らかです。今こそ、圧力と交渉路線に切り替える時ではないかと思います。圧 力とは、自衛隊による拉致された日本人救出作戦のためのハードとソフトの整備であり、防衛力として敵基地攻撃能力を持つことだと思います。それはそのま ま、北朝鮮への後ろ盾になっているロシア・支那へのメッセージとなります。拉致・特定失踪者問題の解決なくして、北朝鮮との国交正常化はあり得ませんし、 日本の平和と安全も成り立ちません。

 「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、日本国家国民を守るために、全力を尽くす覚悟です。今後もご指導ご支援を心よりお願い申し上げます。

※この記事の紹介や転載は可能です。多くの人に国政の実情を知ってもらうためにご活用ください。
赤池まさあきのホームページもご覧ください。http://www.akaike.com

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